子どもの矯正
子どもの矯正(一次矯正)
目的
一次矯正の目的は、重篤な不正の発生を防ぎ、二次矯正をしなくて済むようにすることです。
成人になった時に、上下の土台が安定した状態になるように、子どものうちに治療を進めます。
おおうち式子ども矯正治療法
・できるだけ一次矯正で終わりにしたい
・二次矯正までは厳しい
・床矯正をやったが綺麗に治らなかった
・歯のことはよく分からないので長期的にみてほしい
・毎回の処置料が負担だ
・虫歯になるのも心配だ
というようなことでご心配な場合は一度ご相談ください
治療前・治療後
叢生(そうせい) 乱杭(らんぐい) でこぼこ
乱ぐい歯とも言い、歯が凸凹に重なって生えている、歯の生え方が不揃いであるような状態を指します。顎が小さくなっている現代人に多い状態で、八重歯もこれに当たります。
主訴:歯並びがでこぼこしている
診断:歯列叢生症
初診時年齢:8歳5ヶ月
治療種別:一次矯正
外科処置:なし
主な治療装置:マウスピース型矯正装置
治療期間:7ヶ月
治療費: 40万円(税別)永久歯列までの長期観察含む
治療毎処置料: なし
上顎前突(じょうがくぜんとつ) 出っ歯
いわゆる出っ歯と呼ばれる状態です。上の前歯や上の顎そのものが前に出て、下の顎が後ろに下がっている状態を言います。上顎前突には、顎の骨に問題がある場合と、歯だけが前に出ている場合が存在します。
主訴:上の歯が出ている
診断:上顎前突症
初診時年齢:10歳1ヶ月
治療種別:一次矯正
外科処置:なし
主な治療装置:マウスピース型矯正装置
治療期間:11ヶ月
治療費:40万(税別)永久歯列までの長期観察含む
治療毎処置料: なし
反対咬合(はんたいこうごう)下顎前突(かがくぜんとつ)
受け口とも言い、噛み合わせた時に下の前歯が上の前歯よりも前に出てきてしまっている状態を指します。反対咬合は、不正咬合の中でも特に早い時期から噛み合わせを整え、治療を行うことが大切です。
主訴:下の歯が出ている
診断:歯槽性下顎前突症
初診時年齢:8歳9ヶ月
治療種別:一次矯正
外科処置:なし
主な治療装置:マウスピース型矯正装置
治療期間:4ヶ月
治療費:40万(税別)永久歯列までの長期観察含む
治療毎処置料: なし
※上記以外にも歯並びの不正には様々な形態があります。ここには示されていないけれども、ご自身やお子様の状態が気になる場合は一度、ご相談ください
治療方法
対象年齢
成長発育期にあたる、6才〜12才頃にするのが一般的です。
反対咬合や交叉咬合などの場合には、3才頃から始める場合もあります。
いつまで
治療・経過観察しながら、親知らずを除く、上下の永久歯(通常28本)が、すべて生えそろうまで。
特長
骨がまだ柔らかいため、『成長』を利用して、顎の幅や長さを整える治療が可能です。不正咬合、歯列不正の原因にアプローチしながら、正しい成長をサポートしていきます。
子どもの矯正治療では、成長発育も合わせて、長期的に経過観察をしていくことが重要です。
現在の状況だけでなく、過去から現在までの経過、この先の成長過程で起こり得る変化を考慮して、治療計画を立てていく必要があります。
メリット
① 顎や身体のバランスが整い、正しい発達を促すことが出来る。
②永久歯の矯正(二次矯正・本格矯正)の負担軽減につながる。
・抜歯矯正の可能性が低くなる
・外科手術が必要な重篤な不正咬合を防ぐ
③適応能力が高い。
・痛みを感じることが少ない
・歯が動きやすいため、動的治療(実際に歯を動かしている)期間が短い
④コンプレックスを解消することで、健全な精神発達の環境が整う。
デメリット
① トータルの期間が長くかかる(経過観察期間が長い)
すべての永久歯(親知らずを除く)が生えそろうまでが、一次矯正の範囲となるため、早く始めるほどその期間は長くなります。
② 本人の協力が得られにくい
患者本人のやる気が一番大切です。
③ 歯みがきなど装置管理、保護者の協力が必要
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