理想的なFacial Balance



  顔のバランスやパーツの大きさ・形は美容整形でメスを入れて“人工的に”作製する事は可能でしょう。
  しかしあくまでも、持ち合わせた機能に逆らった強制的な変化です。

  それとは違い、口元は、矯正治療で歯並び・咬み合わせを整えることで“自然と”整い、バランスのとれたものとなります。
  口元が変わるだけで印象は大きく変化しますし、歯並びが美しくなると魅力的な笑顔が自然とこぼれるようになり、周りに与える印象もより良いものとなります。

  矯正治療がもたらすものは、決して咬む機能だけではありません。

   

   整った口元の7条件

①ナソラビアルアングル
上唇の出具合は前歯の傾斜(位置)に深く関わります。
90°以上 100〜110°程度
②上唇の傾斜
上顎前歯の傾斜に大きく影響されます。例えば前歯が
後方に5mm移動すると上口唇は4mm後方へ移動し、
鼻根部(Sn,サブナジオン)も後方移動します。その結果、
鼻が相対的に高く見えることになります。
③上下の唇唇に力をいれずに自然に口を閉じられることが基本です。
④E-ラインに対する
  上下唇の距離

正常な前歯部関係を持てば、下唇はやや(2mm程度)
突出します。
⑤下唇〜オトガイ間の湾曲
しわのないスムースなカーブを描くこと
⑥オトガイ部緊張なくいわゆるウメボシが出ないような口元が理想です
⑦オトガイ部の湾曲
おもに上顎前歯の影響を受け、前突が改善されると
オトガイ部(下唇の下)の不自然なふくらみがなくなり、
自然なS字カーブを描きます。

                         参考文献 谷田部賢一(前東京歯科大学矯正歯科教授)フェイシャルバランス論



   

   顔のGolden Propotion


顔の垂直的な方向での黄金比率(1:1.618)鼻から下の構成比は前歯、臼歯の前後的な移動量、臼歯の上下的な移動量によって大きく影響を受けます
     
①髪のはえ際から目:
目からオトガイ
 ②鼻からオトガイ:
髪のはえ際から鼻
 ③目から鼻:
鼻からオトガイ
 ④上下唇接合部からオトガイ:
目から上下唇接合部
   
⑤鼻から上下唇接合部:
上下唇接合部からオトガイ
 ⑥鼻から上下唇接合部:
目から鼻
 ⑦鼻尖から目尻:
目尻から耳の基底部

顔を水平的な方向での黄金比率(1:1.618) 口唇のバランスは前歯や八重歯の位置の影響を大きく受けます
   
①左の目尻から右の目尻まで:
側頭部の顔面の横幅
 ②口唇の幅径:
左の目尻から右の目尻まで
 ③鼻の横幅:
口唇の横幅

顔を正面から見た各パーツのバランス (それぞれ等距離であること)
   
①髪のはえ際から目≒
目から上下唇接合部≒鼻からオトガイ
 ②髪のはえ際から鼻≒
目からオトガイ
 ③目から鼻≒
上下唇接合部からオトガイ